まぁ自分で言うのもなんですが、郵政のことなんぞさっぱりわかりません。なんとなく色んな人たちの議論を眺めてるだけって感じのレベルですよ。民営化にはなんとなくうさんくささを感じる。規制緩和とか「官から民へ」とか、そこらへんのスローガンから出てくる政策って、実はぜんぶアメリカへの追従から出てきてるもんだろ?という素朴な決め込みが、僕が民営化反対する姿勢の根本にあります。あとは小林さんが民営化反対だからってのもある。

さて、小林よしのり的速報板で見つけた、民営化に関する投稿。これに素朴な反論というか疑問を浴びせてみる試み。
まず、その投稿ですが。こちら。

なんか造反派の心意気みたいな話に話が転嫁されてるけど、政策的には民営化でしょう。だって役人が340兆円もどう運用するの?財投?無駄の温床の財投は廃止していく予定だよ。では、国債郵貯で全部国債消化するの?財政破綻を前提に公社を存続するの?だいたい国債運用するのになんで郵貯でなくちゃいけない。国債は民間の有力な金融商品として組み込まれている。民業圧迫もいいとこだ。それに大した努力しない特定郵便局長世襲制の国家公務員として給与、家賃で平均年収1450万も所得を得て、どんなに不良債権につぎ込んでも財務省理財局が税金で肩代わりしてくれるから、公社は1兆8千万円も利益をあげて税金も払わない。職員は都内の一等地で格安家賃の職員宿所暮らし、おかしいでしょう。

読みづれーな。改行してくれ。まぁ、それに対して僕の思うこと。



だって役人が340兆円もどう運用するの?財投?無駄の温床の財投は廃止していく予定だよ。

→財投は既に減少しています。民営化と無関係。ていうか今まで運用してきたじゃん。

では、国債郵貯で全部国債消化するの?財政破綻を前提に公社を存続するの?

→よってこの疑問も無意味。

だいたい国債運用するのになんで郵貯でなくちゃいけない。

→逆に、なんで郵貯国債を運用しちゃいけないんだ?

国債は民間の有力な金融商品として組み込まれている。民業圧迫もいいとこだ。

→これはヤマト運輸が非難しているところですが、民営化の問題というよりは、法人と民間の折衝の問題ですね。民営化しなければ議論できないことですか?

それに大した努力しない特定郵便局長
世襲制の国家公務員として給与、家賃で平均年収1450万も所得を得て、
どんなに不良債権につぎ込んでも財務省理財局が税金で肩代わりしてくれるから、
公社は1兆8千万円も利益をあげて税金も払わない。職員は都内の一等地で格安家賃の職員宿所暮らし、おかしいでしょう。

→これに関しては古い議論もいいところで、民営化議論に反応した形で、郵政公社は、特定郵便局長の採用試験の情報を公開して、完全な公募に切り替えています。


まぁ事業の難易度や保証性から考えて、不当な所得の多さと世襲の程度の強さは議論の遡上に上るべきで、ここらへんは改正されるべきだと思いますが、そういったミクロの話は"国家公務員の所得・世襲の適切性"という議論であって、郵政民営化の話とは無関係です。民営化しなければできない議論ではありません。





ともかく教えて欲しいのは、「なぜ民営化しなければならないのか」という疑問に対する答えです。


民営化するということは競争に晒され、資本主義の原則に基づいて利益追求行動をするわけですよね。そうなるとリスクが大きくなり、それに応じてリストラがあったり過疎地からの事業撤退があったりするわけですが、その危険性や、地方切捨ての危険を背負ってまで、今、ナウ、民営化をする必要があるのか?ということです。


不良債権処理とか言って、さらに増税ODA増加と、とかくデフレ要素満載の昨今に、あえてデフレを推進させる危険性のある政策をとる意義はあるんですか?ということ。


それほどまでに郵政公社に、早急な改善を要求するに足る要件はあったのか?そしてそれは民営化のみに可能なのか?


こういった素朴な疑問に、答えてくれる人はいるのでしょうか。

小林よしのり的速報板からの情報で、今週の週刊FLASHに、小林さんのインタビューが載っているとのことなので、ちらっと立ち読みしてきました。まぁ買うほどじゃないです。



戦争論2に、「中国が国家戦略として、"中国のゴー宣"を作ろうとしている」という話がありましたよね。それが本当になってしまいまして、共産党礼賛・反日宣伝のマンガが生まれたんですね。それに対する小林さんへのちょっとしたインタビュー記事です。見開き1ページで、小林さんの言葉は原稿用紙1枚に満たない程度なので、まぁ特別読む必要はないかな、と。買ったら全文引用しても良かったんですけど、残念ながら手元にはありません。



その"中国のゴー宣"というのもたいしたものではありませんで、「マンガ」というより「絵本」です。挿絵付き読み物といった程度。絵は綺麗ですが劇画調。ゴー宣との類似は、著者の意見主張漫画であることと、著者の一人称が漫画に登場することです。このキャラはけっこうかわいい。とりやまあきらっぽい。で、内容は例によって中国政府の歴史観丸写しで、日本への偏見もアリアリな感じ。「そもそもゴー宣は反体制・反政府になりうるものだが、この漫画は共産党の引き写しに過ぎない」みたいなことを小林さんも言っているとおり、これはゴー宣の足元にも及ばない程度のものです。小林さんは「クズ」呼ばわりまでしていますからね。たぶんちょっと検索すれば、実際の絵とかもネットで出てくるでしょうけど、そこまでする必要もない程度のものだと思います。この著者は、ゴー宣をパクる前に、ゴー宣をちゃんと読め、と言いたいですね。






ところで、こんな記事を見つけました。「これでも「郵政民営化」に反対しますか」。民営化の大首領・竹中平蔵氏の記事です。正直、反対派の言っていることと比べると、見るべくも無いレベルの代物で、ちょっとびっくりしたんですが。僕が何も調べずに言い返すことすら出来ます。ちょっとやってみましょうか。

反対論に立ち向かうこれだけの論拠


これでも「郵政民営化」に反対しますか


このたび、郵政民営化担当大臣を兼任することになった。郵政民営化についての議論は出尽くした感もあり、さまざまな意見が飛び交っている。中には、それが国民にとってそれほど重大事なのかという意見もある。


ある新聞社のアンケート調査では、「あなたは次の問題の中でどれが一番重要な問題だと思いますか」と、政府が抱える5つぐらいの課題を挙げた。その答えは「年金」と「景気」に集中し、郵政民営化を挙げる人は2%にすぎなかった。 


だが、同じ調査で外交も憲法も一桁の数字しか得られていないのである。一番の関心事を1つだけと言われれば、切実な問題を挙げるのが当然だ。外交、憲法を重要な問題と思っていないのかと聞かれて「思っていない」と答える国民はいないだろう。


郵政民営化についても同様である。「郵政民営化に関心がありますか」という問いを発すれば、国民の3分の2が「関心あり」と答えるだろう。そして、「賛成ですか」と尋ねれば、半分以上の人が賛成と答えたという報告もある。つまり、国民は、郵政民営化を時代の流れと捉え、重要な問題と認識していると私は思っている。


こうした認識のもとで、改めて「何のために」という基本命題に戻ってみよう。私にとって、その答えはきわめて単純明快である。一言で言えば、「民間でできることは民間で」ということだ。


民間でできることは民間に任せ、効率化を図らないと、厳しい競争社会を生きぬけないというのが、資本主義社会の原則であり、日本が拠って立つ基盤になっているのである。


それでは、そうした基盤に立ったとき、なぜ郵政事業は民間でできるという認識が生まれたのだろうか。


郵政というものをよく見てみると、4つの異質な事業を同時に成り立たせている、非常に特殊な組織であることがわかる。


4つとは、郵便事業という「物流業」、郵便貯金という「金融業」、簡易保険という「保険業」、そして、最後は、これら3つのものを売る「窓口業」である。とりわけ、4つめは、主に3つのものしか売らない特殊なコンビニと考えられる。


これらの4つの事業をそれぞれ分けて考えると、民間ですでに行われている事業と何ら変わりがなくなるではないかと私たちは考えた。だから、郵政民営化は、「民間でできることは民間で」という、政府および日本の体制に見事に合致しているのである。

ここまでで、けっきょく「民にできることは民で」という、ほとんど言葉遊びのスローガンしか提示してないんですが、西部邁さんも言っているように、「民にできること」であっても、「官のほうが上手にできること」もあるわけです。果たして、公共性の高い郵便という仕事を民間化することのメリットは、公に任せる安全性を損なう以上のものでなければならないのですが、そこんとこはどう考えているんでしょうか。

もちろん、民営化によって生まれてくるさまざまな負の可能性から、これを批判する意見もある。それを大きく分けると2つの意見に集約される。


1つは、民営化することで、地方の郵便局がなくなってしまうのではないかという懸念である。もう1つは、郵政がますます肥大化して民業を圧迫してしまうという、正反対の批判意見だ。


これら2つの意見に対する答えは1つである。弱くても、強くても困るというのであれば、弱すぎず強すぎない制度を設計構築すればいいではないか。つまり、こういう懸念があるから、民営化はやめようというような後ろ向きの姿勢からは、何も生み出すことができないのである。


きちんとした制度設計をすれば、郵政民営化は、国民に次のようなメリットをもたらすはずだ。

おいおいおいおいおい。何か「批判する人の意見も踏まえた」みたいに言ってますけど、お前ぜんぜんわかってねーじゃん。反対派が郵政民営化に反対する理由など、それこそ細分化すれば数十個に渡って存在すると思うんですけど。そしてそれは「地方の郵便局がなくなってしまうのではないか」とか「郵政がますます肥大化して民業を圧迫してしまう」なんていうだけのことじゃないんすけど


しかもそれに対する反論が

これら2つの意見に対する答えは1つである。弱くても、強くても困るというのであれば、弱すぎず強すぎない制度を設計構築すればいいではないか。つまり、こういう懸念があるから、民営化はやめようというような後ろ向きの姿勢からは、何も生み出すことができないのである。

って。なんだそりゃ。絵に描いた餅もいいとこ。

弱すぎず強すぎない精度を設計構築すればいいではないか

じゃあお前やってみろよ、と言いたい。


とりあえず民営化は何にもまして善だから、それさえやってしまえばどうとでもなると思ってるんだろう。そして

こういう懸念があるから、民営化はやめようというような後ろ向きの姿勢からは、何も生み出すことができないのである

というレッテル貼り。ほとんど議論になっていなく、ようするに民営化反対は「後ろ向き」の人であるという決め込みを、読者に植え付けたいだけなんでしょう。次に行きます。

国民にもたらす4つのメリット

[1]350兆円が民間のものになる
 いま、郵政は、郵貯を240兆円持っている。これは、日本のメガバンクの合計よりも多い。そして簡保は、最大の日本生命の3倍規模だ。両方あわせると350兆円である。いま国のものになっているこの巨大な資産が民間のものになるということの意味は大きい。
[2]2万4000のコンビニチェーン
 主に三つの商品に限定されている郵便局という名前のコンビニがある。それが民営化され、民間と同じ競争レベルに立つと、多くの商品を扱うようになったり長時間営業が可能になったりする。それだけ国民の利便性は増すだろう。
[3]公務員が減る
 公務員として日本郵政公社で働いている人員は現在28万人だ。この28万人が公務員でなくなるわけだから、「公務員を減らして小さな政府に」という基本姿勢に一致する。
[4]国の財政に貢献する
 よく、郵政は国鉄とちがって、税投入をしていないから、民営化の必要がないという意見を聞く。しかし、たとえば、郵政は税金も預金保険料も払っていない。
 つまり、国民は見えない形で税負担をしていることになる。それが民営になれば、これらの支払い義務が生じる。結果として、日本の財政に貢献することになるだろう。



「350兆円が民間のものになる」。「民間」って誰のことですか。外資のことですか。民営化するってことは、郵貯関連会社の株式を公開して民間に買い取らせるわけで、その株を狙い済ましたように外資系企業が買い取れば、その350兆円は日本に流れることなく海外流出してしまうこともありうるそうで、そこらへんを懸念しているのが反対派なんですけど、そのことについて竹中さんはどう思われますかね?


「24000のコンビニチェーン」どうでもいい。コンビニなんて多すぎじゃねーか。これ以上増やす必要ない。


「公務員が減る」。そりゃお前の好きな財務省が喜ぶだけで、俺はべつだん公務員を減らしたいとは思っちゃねーよ。仮に外資に買い取られれば効率化によるリストラで相当数失業しちゃうでしょ。そしたらまた失業率アップじゃん。ダメじゃん。セーフティネットとかいう言葉もむかつくし。


「国の財政に貢献する」。民営化によって様々の税金を払うようになるっていうけど、せいぜい数億円ていどでしょ。その程度のために郵政民営化を政治の至上課題にしようってんなら、人生やり直したほうがいいよ。

郵政の基本方針は、9月10日に閣議決定した。この基本方針を踏まえて制度設計し、来年の通常国会で成立させたいと思っている。
 ここでもう1つ重要なことは、さきほど触れた郵政の持つ資産と、財政の関連性だ。郵政の資産が国のものである限り、それは特別な資産として安全性が重要視され、政府の財投債や国債を買うという形で運用されてきた。それが結果として、日本財政の競争力の弱さになっている。
 そうした側面を全廃することはできないにしても、民営化された郵政に債券を買ってもらうためには、それだけきちんとした財政運営をしなければならなくなる。そういう意味で、双方ともに建設的な緊張感を持った運営が要求されよう。
 民営化するとはどういうことかを、一言でまとめれば「自由にできる」ということである。それは、同時に、民間と同じ競争条件(イコール・フッティング)を持つということだ。自由度とイコール・フッティングは、コインの両面と言われるように切り離すことができないものである。
 だから、これからの展望としては、たとえば、物流産業として国際業務に参加することも視野にはいってくるかもしれない。そういう中で、ドイツ郵政の子会社であるDHLが、世界の4大物流の一翼を担っているという事実を見逃すことはできない。
 日本の郵政が民営化によって実力をつけ、こうした国際物流に参入していけば、それは歓迎すべき方向だと私は考えている。
 東西冷戦が終わり、世界が凄まじい競争圧力にさらされるようになって久しい。過去の経緯に囚われず、日本経済が安定的に発展する政策を進めていかなければならないいま、郵政民営化の必要性はさらに増しているのである。

あとはもうどうでもいい話ですね。「郵政のせいで日本財政は競争力が弱い」ってほんとうかねぇ。そもそも「財政」「競争」ってのが意味わかんねーし。日本語の意味をなしてます?


けっきょく郵政民営化の必要性」なんてどこにも無いじゃん。つまり、「なぜ民営化しなければならないのか」という疑問に、竹中はなにひとつ答えられていない。政府が至上命題として遂行しようとしている「郵政民営化」なんてその程度のものです。こどものままごと遊びですな。




さて、これに比べて、です。郵政民営化反対の議員の意見を見ておきましょう。旧橋元派で、「反対派の旗頭」と呼ばれる綿貫民輔衆院議長のサイトから引用。

いつも綿貫民輔のweb-siteに多数のメールをお寄せ頂き、ありがとうございます。
ここに頂いたご意見の一部を紹介させていただきます。


お名前:S・Kさん(送信日時:7/6水曜日19:43)


●メッセージ


郵政民営化の件でお伺いしたいと思います。綿貫議員は、反対派の先頭に立って反対の旨主張されていますが、その反対される原因つまり主張の内容はどのようなものなのでしょうか。自分は富山県民ですので、県の代表者たる議員の意見を知りたいと思い、色々探してはみたのですが、本ホームページにもその旨の記載がなく、また、テレビや新聞を見ましても主張内容が記載されていないので直接お尋ねしようと思いメールをいたしました。その内容が納得できるものでしたら、今までのように県民の代表として支持したいと思っております。私の周りでもそのような意見を持っている人が多いこともありますし、是非ホームページ上でその内容を記載し、多くの人が閲覧できる状態にしてください。富山県の住人の一人として、今後の投票にもかかわりますし是非内容をお教えください。宜しくお願い致します。


蛇足とは思いますが、小泉政権のやり方を批判する意味を込めて反対されているのではないと思っておりますので、あくまでも郵政民営化を反対することの意味という点に絞ってご回答ください。それでは、失礼いたします。




綿貫民輔からの回答


郵政民営化に関しまして、毎日多くの方から感想メールをお寄せ頂きます。 特に衆議院において同法案が可決されました今週は、サイトへのアクセス数が3日間で10000hitを突破し、この問題の関心の高さに大変驚いております。またメールも賛成・反対の立場から様々な内容のご感想を頂きます。私はこの問題に関して主に5つの点において反対の立場を取っています。


第一に平成17年3月〜4月に全国47都道府県の全県議会が、郵政民営化反対、または慎重にやるべきだという意見書を総理大臣と関係大臣に提出しています。民営化に賛成の県は一つもなかったという事実はマスコミも総理大臣も国民に知らせていません。また共同通信社が平成17年6月18・19日に実施した全国電世論調査の結果「民営化を進める必要はない」「この国会にこだわらず議論をすべきだ」が合わせて72.1%で「この国会で成立させるべきだ」の21.7%を大きく上回っています。(平成17年6月21日 佐賀新聞)。小泉総理の仰る「国民の理解」は得られていない様に見受けられます。


第二に「官は官に、民は民に」の主張に関して疑問を持ちます。その具体的な例が旧国鉄の民営化です。国鉄は実に28兆円の赤字を抱えていました。ストライキが頻発し、国民の足として機能していなかった頃の話です。しかし、郵政業務は現在黒字を計上しています。同様に郵便局にストライキは、この20年の間起きていません。


更に具体的な例を申し上げますと、日本が民営化のモデルとしているドイツでは所謂「ドイツポスト」が巨大な赤字とストライキの連発で、民営化せざるを得なかった背景があります。但しこの場合注目すべきは、巨大な赤字とストライキがドイツの民営化の背景にあったという事です。民営化した元郵政大臣のベーチェ氏は「日本の郵政3事業は黒字でストもないのに何故民営化しなければいけないのですか。」と述べておられました。


第三に、仮に民営化されたと仮定した場合の利益追求に関してです。この事は国会の委員会審議等で国民の皆様も何度も耳にされていると思います。私自身、長年民間の企業において経営者の視点から利益を追求してきましたが、民間企業の最大の目的は株主への利益の配当です。この目的を達成しない経営者は市場で「落第」の判定を下されます。この原則の前において、赤字経営になると予想される郵便局はどうするのか、果たして赤字経営は市場の原理と共存出来るのでしょうか?


これまでも高齢化や人口の減少に悩む地域においては、郵便局は単なる郵便事業の窓口という役割を超えて存在してきました。これからもその図式は変わらないと思います。市場の原理を超えた、ある種の地域コミュニティーの様な存在が赤字という市場の判定のみで消滅していく事は悲しむべき事です。


第四に小泉総理や竹中担当大臣を始めとした日本政府は同法案作成にあたり、17回にわたってアメリカ政府と交渉されてきました。この点に関しましてアメリカ政府から主に6つの点において要望が出されたと聞きます。この要望を簡単に表にしてみました。


米国政府対日要望
1. 郵便貯金・簡易保険は民間企業と完全同一競争条件とすること
2. 民間と同じ法案を起用すること
3. (株式会社化した後)政府の保有する株式は完全売却すること
4. (完全売却までの間)暗黙の政府保証の防止策をとること
5. 郵便貯金・簡易保険と他の業務との会計完全分離を目指すこと
6. 民間との競争状況を調査する独立の委員会を設置すること


これに対応する郵政民営化法
1. 郵便貯金は民間銀行、簡易保険は生命保険会社に変更
2. 郵便法・簡易保健法を廃止し、銀行法保険業務法を適用
3. 10年間で株式を完全売却
4. 暗黙の政府保証を防止する為、業務・子会社保有を制限
5. 4分社化し、会計は完全分離
6. 民営化を検証するため、内閣に民営化委員会を設置



国内問題であるにも関わらず、アメリカからの要望が非常に多い事に驚きます。6月22日付けの夕刊フジUFJ総合研究所主任研究員である森永卓郎氏はご自身のコラム「サラリーマン塾」で次の様に述べておられます。


「(前略)恐らく米国が最後に期待をかけているのが、郵政民営化なのだろう。民営化で売り出される株式を買い占めて一定の経営権を握れば、郵貯簡保資金を米国に振り向ける事が出来る。350兆円の郵貯簡保資金は好都合な事に米国の経常収支赤字の4年分にも相当する。アメリカの海外投資を復活させるのに十分な額だ。結局郵政民営化で起こる事は、国民の資産を米国による日本買い占め資金に回すだけなのではないか。」
(6月22日(水)夕刊フジ 森永卓郎「サラリーマン塾」より)


本来極めてドメスティックな事柄である筈の郵政民営化に関し、これだけ大きな米国の意思が働いている事に非常に驚かされます。


第五に実際に民営化した国々のその後の具体例に関してです。先に挙げたドイツを含む、イギリス、ニュージーランド等の国では、民営化に際し郵便料金が上がっている事実があります。


国会において、民営化後郵便料金は上がるのではないか、との野党の質問に対し総理や竹中大臣が、やってみなければ分からないと答えておられましたが、視察した国々の郵便料金が上がっている事を本当にご存知ないのでしょうか。ドイツは全国に約3万局の郵便局があり、すべて直営でしたが、民営化後は1万3千局に減少し、かつ直営の郵便局はわずか5千局となりました。これが社会問題となり、政府は郵便局を1万2千局以下にしてはならない、との政令(ただし国会承認が必要)を作らざるを得なくなりました。2分割した郵便事業ドイツポストは、ドイツポストバンクが85%の郵便局からの離脱を示唆し、それでは赤字になってしまう事から、ドイツポストバンクと再び合併せざるを得なくなりました。ポストは民営化しましたが、100グラム以下の郵便に関しては現在でも政府による同社への独占権が認められています。


イギリスでは政府経営のRoyal-mailの民営化後、過疎地域における郵便局の財源確保の為にブレア首相が昨年に1250億円の政府支援を決めました。ロンドン、マンチェスターリバプールなどの都会では、市内のコンビニエンスストア形式の個人経営による雑貨店が郵便局の窓口としてライセンス契約に基づき郵便事業を取り扱っていますが、これは大都市圏のみに見られる特徴で、地方では難しいとの指摘があります。


アメリカの郵政公社(U.S.P.S)のラニオン総裁にお会いした時、(同社は70万人の国家公務員を抱えておられますが)、ラニオン氏は「広いアメリカのハワイからフロリダまで、ニューヨークからワシントンまで、どこへ出すにも同一料金(30円ほど)で出せる郵便はがきの仕組みは、公営でなければ維持出来ない」と指摘されています。また同氏は「アメリカ人は歴史的に民営化が好きだが、郵便を民営化するべきだ、との声は聞こえてこない。大切な事は公営で質のよいサービスを提供し、経営の効率化を図る事ではないか。」と述べておられます。また3年前に大統領の諸問委員会は「郵便は引き続き公営、公務員で運営する事が米国にとって有益である」との結論を出しています。また前述のドイツ、イギリスを除く、フランスなどのヨーロッパ先進諸国でも公法人形態を第一に維持している国が多いのが現状です。これらの郵政事業の民営化の具体例を参考にする事は大変有益であると考えます。


以上の5つの点が、郵政民営化に反対する私の論拠です。

どうですか。この違い。ほとんど観念的で教条的に民営化を考える竹中平蔵に対して、具体的・個別的に民営化を捉える綿貫氏の意見。まぁ、この文面が綿貫氏自身の手によるものとは思わないですけどね。綿貫陣営の考えることとして、まとめてあったものをネット担当者がまとめて書いたんでしょう。にしても、どうよ。反対派の核の部分ですよね。ここらへんについて、賛成派の体系的な反論が聞きたいところです。



それからついでに、綿貫氏がエコノミスト紙上でのインタビューに答えたものも。

−) 郵政民営化に反対する理由はなんでしょう?


綿) 郵政公社設立からおよそ1年になりますが、これを見守りもせずにいきなり民営化を進めるのは間違いだと考えるからです。 総理は経済財政諸問会議に学者や知識人を集めて、民営化の絵を描かせておられますが、郵政を最もよく知る総務省の役員や国民の代表である国会議員はこの諸問機関には入れない。 絵に描いた餅を信じながら強引に郵政民営化を進めようとしている。 この点こそ我々が反対する最大の理由です。


2007年4月の民営化開始時から現在の郵政事業は持株会社化し、窓口ネットワーク、郵便、郵便貯金、簡易保険の4社を分社化されると言われています。 しかしながら、相互に密接に絡み合っているのが現在の郵政事業システムです。 国民にとっての利便性の良さを単純に「無駄」の一言で済ませてしまってよいものでしょうか。 最大の顧客である国民が中心の郵政改革は考慮に入らず、日本や欧米とは歴史的にも社会的背景も異なる米国式の経営合理主義を強引に持ち込む学者の頭だけで設計される点には問題があります。


−) 賛成が入閣条件とされる郵政民営化は、9月末の内閣改造を睨んだ所謂「ニンジン」「踏み絵」と言われていますが。


綿) 人事で脅かしながら郵政民営化を推し進めていくのは民主主義の原則に即したものではありません。 郵政事業懇談会に参加した議員には、「ニンジン」によだれを垂らさないように、とお願いしてあります。


−) 郵政事業は旧橋本派の牙城と言われています。 橋本龍太郎元首相の辞任後、空席の派閥会長候補には綿貫氏の名前もあがっていますが‥。


綿) 私が会長になることはないでしょう。 今の状態で派閥の長になっても意味がないし、会長になれば(派閥に)閣僚の椅子をとるのが仕事になる。 総理に頭を下げてまでする気にはなれません。


それに私は橋本派のメンバーとして郵政事業懇談会をやっているつもりはありません。 場合によっては自民党だけではなく、民主党をも含めて超党派で活動を広めていくことになるでしょう。 これは党派を超えた、国民全体の問題なのですから。


−) 今後この点に関し、どのように総理と対決していくおつもりですか?


綿) 総理が郵政事業民営化を強引に進めれば結果として自民党内の反対が強まり、国会の採決党議拘束がかけられなくなります。 そうなると政権与党としての自民党は機能不全に陥り、バラバラになってしまう。 充分な時間をかけず、広く内外の意見を取り入れないままの郵政民営化案をそこまでしてでも強行されるのですか、と問いたいですね。


また、総理は国会をご自身の融通の利く機関だとお考えの様です。 立法機関である国会を軽視し「俺についてこい」とだけ仰る。 我々の世代は総理の政治手法を見ていると、第二次大戦下の政治体制を思い出します。 政府が立法の最終決定機関である国会の機能を抑え、一方的に戦争へと突き進んでしまいました。 私は衆議院議長の経験者として、また国会を守ってきたものとして、「国会は総理の所有物なのではなく、我々は民意の代表として立法機関に送り込まれ、行政機能からは独立した国会議員なのである」と申し上げたいのです。 その点においては、我々は議会人、また1人の国民として、ただ指をくわえて傍観するわけにはいきません。


−) そうなれば政局になる可能性もありますね?


綿) 恐らくは政局になるでしょう。 解散総辞職にまで発展する可能性も否定はしません。 そうなれば、総理はこれまで繰り返し「自民党をぶっ壊す」と発言されてきましたが、それが本当に実現してしまうことになります。 ただしその場合悲しむべきは、その様に発言された総理ご自身が壊すのではなく、強行された結果として自民党が機能不全陥り壊れることになります。 これまではいわゆる「抵抗勢力」との対決姿勢が総理の高い支持率の大きな要因でしたが、その図式がこれからも通用するかは大いに疑問です。

(9/21 エコノミスト紙より)




どうっすかねぇ。ほんと新聞上だと、賛成派と反対派の派閥争いという滑稽な構図にしか描かれませんけど、あくまで意見と意見のぶつかり合いなんですよ。日本がどういう国であるべきかという、根本的な価値観の争いとすら言えるかもしれない。




まぁ、参院で否決されたら衆院を解散する」というほとんどデタラメ小泉首相のやり方に対して、どこの新聞も辟易しているようで、改革バンザイだった読売新聞すらも、最近は民営化に対して姿勢を決められないような状態になってはいます。正直、たぶん可決されちゃうんじゃねーかなぁとは思ってますけどね。なんとかならんもんでしょうか。

yumenotuduki2005-07-18

海の日だから休日ってのがわけわからんね。ちなみに今日7月18日の花はデュランタ花言葉は「あなたを見守る」です。






うちのバイト先では読売新聞を取ってるんですけど、どうも店長は読まないらしくて、僕にくれるんですね。だもんで最近は読売新聞を斜め読みしてるんです。しかし新聞ってほんと、どうしようもないですよ。イギリスでテロあったじゃないですか。7月7日の朝、ロンドン中心部の地下鉄構内3ヶ所およびバス1台で、ほぼ同時に爆発があって百数十名が死亡、負傷者多数、けっきょくイスラム過激派による自爆テロか?といったところで落ち着きそうなんですけど。この翌日の読売新聞がいい感じに親米してて、笑えます。ちょっと引用してみましょう。

〜地下鉄とバスが爆破され、多数の死傷者が出た。北部の都市グレンイーグルズで主要国首脳会議が開かれている国の、首都を狙った同時多発テロと見られている。五輪招致の成功に沸き返っていた町は悲しみと怒りに震えた。
悪夢という言い方は間違っているかも知れない。「9・11」以降も、テロリストは隙あらばと狙いつづけ、組織的な攻撃がいつ現実になるやも知れぬ緊張のなかで各国は備えを固めてきたからである。
〜感情のこだわりは捨て、「9・11」直後の結束に立ち返るときである。
聞く耳は持たないと知りつつも、テロリストに問わずにはいられない。あなたたちは罪もない人々の命を残忍に奪い、何かひとつでも実りあるものを手にしたことがあったか、と。(編集手帳より)

「罪もない人々」ねぇ。まぁ置いておいて、社説を引用。いきなりこうです。

「国際秩序への挑戦は許せない」

出た〜〜〜っ!って感じですか。2ch的に言えばキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!、です。

〜一般市民を巻き込んだ無差別テロ事件であるのみならず、国際秩序への挑戦である。断じて許容できる行為ではない。
〜ブレア英首相も「同時テロ」との見方を示した。「蛮行を行う彼らの決意よりは、自分たちの価値を守ろうとする我々の決意の方が勝っていることをわからせる」との声明は、テロに対して一歩も引かない、との意思の宣言だ。当然の姿勢である。
〜テロリストにとっては、国際社会が抱える様々な問題に監視、適切な解決策を探ろうとする努力などどうでもよいのだろう。テロリストの行為に何の道理もないことを露呈した事件でもあった。

その他、各政党の大物とかあるいは小泉首相とかも同様の言葉を口にしてるんですが・・・。なんていうかな、ぜーんぶアメリカの言葉ですね。



テロが起こった直後から、ネット上のアルカイダの犯行声明もあって、イスラム過激派の犯行だと見なされていたんです。すると、「米と欧が、イスラム過激派に狙われた」ということになりますよね。じゃあ何故狙われるか?イラク戦争しかないじゃないですか。それだったらぜんぜん国際秩序への挑戦じゃないじゃんイスラムが行った、アメリカとイギリスに対する、イラク戦争の報復ですね。



こうやってどいつもこいつも「国際秩序への挑戦」としか言えないのは、事の実相を蒸し返されたくない、つまりイラク戦争のことは忘れてくれと言ってるも同じです。まぁいいんですよ、政職にあるものは追随せざるをえないかもしらん。でも、だったらせめて日本の言葉を発してくれ。日本の立場から言ってくれと。



そういえば今日の読売も、フセイン大統領のことを容疑者扱いしていてムカつきます。見出しがこうなんですよ。フセインを起訴」。おいおい、と。お前らブッシュだったらそうは言わないだろう、と。ふつうは「フセイン元大統領を起訴」と言うんですよ。小泉+首相みたいに。エリツィン+元大統領っていう風に。それなのにこう書くんですよ。「元大統領サダム・フセイン。呼び捨て。なんかもう、アメリカの威を借る狐まるだし。



しかしこうやって、欧米vsアラブ、白人vsムスリムという構図が深まり、テロは拡散し、アメリカの思いどおりになっていくわけです。そこらへんの考察はしないようにしてるんですよね。読売は。そこが笑えるっちゅーか情けないっちゅーか。

yumenotuduki2005-07-17

なんかやる気出ないですねぇ。精神的に低調期なのかな。生理はまだ来ていないし・・・。いや、男だし。






雑多な更新。どこぞの2chでなんとなく書いた駄文。

日曜の昼間、喫茶店で一服していると、外から大音量の声。
拡声器でがなる右翼の車だ。共産党の市議会議員を非難しているらしいが、
大音量の拡声器で聞き取りづらい。ただの迷惑な騒音でしかなくなっている。

言っていることも、主張自体は悪くないと思うが
けっきょく単純なレッテル貼りに終始した。
右翼という人種は、本気で大衆をプロパガンダする気があるのか?
既に大勢は左翼側に傾いており、本気でこの言論状況を覆そうと思うなら
相当に統制され、大多数の、しかも長期間の宣伝活動が必要となる。
そのうえ、大衆を説得するための言葉遣いも、大勢が左翼であることを
見越した上での説得方法でなければならない。
そういった努力を右翼がしているのか。かなり怪しく思える。

拡声器でがなり立てる学ラン姿で坊主頭の右翼たちは、
けっきょく「自分たちが正論であるに違いない」という思い込みを盾に、
自らの内輪の慰めあいに終始しているだけではないか。
日の丸のついた暗色の街宣車を眺めるたびに嘆息してしまう。

若者には関係なく、相変わらずの純愛ブームである。
冬のソナタ」から始まったのか、気がつけば「純愛」という単語が
以前より頻繁に登場するようになった。

別に「純愛」という概念についてどうこう言うつもりはない。
けれど、高校生ていどのうちから責任感なく軽々と性交し、
複数の異性と寝た経験のある人間が「純愛」という言葉を持ち出すならば、
その人間に「純愛」は訪れ得ないと思うのは、もてない故のひがみだろうか。

誰か作者は忘れたが、「セックスボランティア」という小説があって、
中高齢者の性欲の解消のための女性ボランティアの話だとか聞く。

なるほど女性の方が閉経つまり性欲の消失は早いし、
伴侶が居ない場合も性欲の解消は男性に付きものの問題ではある。
しかし中高齢の老いた汚い性欲を、若い女性にボランティアで
「解消していただこう」という精神の有り様がみっともない。
世の中にはそういった人間のための解消手段が流通しすぎているほどだし、
あるいは金で女を買うこともできるわけだ。

中高齢になると、性欲に関しては自らの矜持あるいは誇りまで無くして、
女に同情から跨ってもらうのが嬉しくなるのだろうか?
それほどまでに逆らえない性欲を持つなら、
いっそのこと去勢した方がよほど精神の健康に良いと思うのだが。







小林よしのりLINKにありますけど、裏わしズムが更新されましたね。ご存知のとおり、幻冬舎版の『わしズム』は最終号になります。引用しますよ。

わしズム15号は、いよいよ幻冬舎から出る最終号!
大特集は「戦後60年を0に戻す」。
先般『沖縄論』を問い、世の視線を南に釘付けにしてる
編集長の「ゴー宣EX.」は、な、なんと今度は
北方領土の最北端「占守島の戦い」を取り上げて、
日本の戦後に挑戦状を叩きつける!
西部邁氏の戦後60年早分かり時評
「還暦の戦後日本」も読みごたえあり!
新鋭・室積光氏の「戦争未亡人」はしみじみ泣かせます。
富岡幸一郎氏の「戦後文学」は日本人ならぜひ読んでおきたい
戦後の代表的小説のよきガイド。
他にも編集長の“2大対論”「台湾どうなる座談会」
「8・15直前、日中対談」もそれぞれ台湾人、中国人と
白熱の議論で目が離せない。
もうボルテージ上がりっぱなしの充実企画、満載!

さすがに最終号だけあって頑張ってる感じですね。小林さんの対談が二つあるのが楽しみ。
今回おそらく徹底的に対談するであろう、中国人の学者趙宏偉さん。なんかSAPIOでの小林さんとの対談以降、けっこう有名になってきてません?どこぞの雑誌の広告でお名前見かけたですよ。あと久坂部羊さんのエッセイは本当にすばらしい。医者とか生きる死ぬに興味があるなら必読。はやく来週にならないかしら。




言い忘れてましたけど、わしズムの前号から始まった、匿名コラムの『言論戦線異状なし』。まぁ皆さん読んだら一発でわかったと思いますけど、あれ間違いなく西部邁氏ですよね?あの言葉づかいは西部さん以外ありえねぇ。なんとなく隠匿したいお年頃なんでしょうね。そういえば西部さんの言論誌『発言者』が廃刊になったあとの後続雑誌表現者、買ってる人います?あいかわらず本屋で見かけないし。売れてんの?ていうか本当に発売されたの?






それから、今週の経済コラムマガジン(05/07/18号)はぜひ読んでおいてください。今回はけっこうわかりやすいです。経済のグローバル化がなぜいけないのか?それがとてもわかりやすく書いてある。毎回これくらいわかりやすければいいんだけどな。もう少し言葉の定義を書いてくれれば、一気に読者増えると思いますよ。あともうちょい語り口に愛想を出す感じで。靖国問題に関して、完全に小泉の波立ちが電波っぷりを晒しちゃってるんで、ネットでの経済方面からの小泉批判は、経済コラムマガジンが筆頭株主って感じです。なにげに西部邁さんと親交があるようですしね。

yumenotuduki2005-07-15

一週間ほどさぼってしまいましたね。書きたいことがけっこう貯まってしまいました。ひとつずつ片付けていきましょう。






で、まずはSAPIO発売ということで。今週のゴー宣は第216章『ひめゆり語り部に関する試験問題』

きみたちはひめゆりの塔を知っているか?


昔は映画にもなった有名なひめゆり学徒」のことを最近の若者は知らない者が多くなった。


今年2月、青山学院高等部が行った入試問題の英語長文の中に、沖縄戦看護学徒として動員された元ひめゆり学徒の「語り部」の体験談を修学旅行中に聞いた生徒が、「正直に言うと彼女の話は退屈で、私は飽きた」と告白する記述があった。

で、これに対して方々のマスコミがブチギレですよ。大手新聞も軒並み批判してましたよね。このことに関する小林さんの考察が、今回の話題です。




ひめゆり学徒ってそもそも何よ?っていうと、はてなキーワードをそのまま引っ張ってくると、

大東亜戦争末期の1945(昭和20)年、沖縄戦で従軍看護要員として動員された沖縄師範女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒・職員生徒297人からなる部隊のこと。

両校の校章が白ゆりで、第一高等女学校の校友雑誌が「おとひめ」であったことから戦後につけられた名称。

南風原陸軍病院で従軍していたが、戦局の悪化により同年5月25日に病院から撤退命令が出され、本島南部の洞窟(ガマ)を利用した地下壕で従軍。

同6月18日に部隊解散命令が出たが、米軍のガス弾や集団自決により219名が死亡。沖縄師範学校女子部の戦死率は76.5%。県立第一高等女学校は64.8%に及んだ。

地下壕の跡地に「ひめゆりの塔」が建てられ、観光地となっている。

とまぁこんな感じです。なかなか公正な記述でいて、さりげなく大東亜戦争と呼んでいるあたり、僕のツボを突きまくってますね。



時事に絡めて言えば、ひめゆり学徒で亡くなった方々は靖国神社に祀られています。石川護国神社大東亜聖戦大碑にも名前が綴られていますよ。ところがこれも、戦後生き残ったひめゆり学徒の人たちが見事にサヨク化しちゃって、「なんであんなバカな戦争やらされたのに神様扱いされなきゃなんないのよ」と、憤懣やるかたなしといった感じでいらっしゃいます。一生懸命闘ってくれたことは感謝するけど、それとあなたたちの今の言説に対する評価とは、まったく別物ですよ




さて、話は戻って青山学院高校の英語長文。ネットではわりと話題になってたみたいで、小林さんと同様の批判をするブロガーさんもけっこういますね。検索するとゴロゴロ出てきます。まぁけれど、小林さんくらいの見事な切り方をしている人は見当たらないっす。この濃ゆさこそが小林さん。この漢っぷりこそ小林さん。



ゴー宣の方には、英語の全文が載ってないので、話題になった英語の試験問題。ネットで見つけてみました。こちら↓
http://www.inter-edu.com/kaito2005/high/aoyama/pdf/eng.pdf



ひと通り解いてみたけど、なんか「センター英語ちょい易しめ」って感じで、中学英語の偉大さを思い知ります。アメリカでは台風の名前に人名があてられるんですが、そのことに驚くタローくんがわざとらしくて好き。いや、関係ないです。肝心の長文の方、テキスト起こししたものも見つけたんで、和訳と併せて全文引用しますね。ヒマな人は僕と一緒に読んでみよう!

IV 次の英文を読んで,それぞれの質問に対する答えとして最も適当なものを選び,記号で答えなさい.*印のついた単語は下に注釈があります.



 Almost 60 years have already passed since World War II ended in August, 1945. Well, of cource you can say that this war is not over yet for some people in some ways, so it could be "only" 60 years. Anyway, we have to think about this age. We should not forget this important experience. Japan is the only country that has experienced the atomic bomb. We, all Japanese, even people born after the war, are responsible for telling the world not to make the same mistake again. But remember, it's been 60 years. Year by year, we are losing people who have experienced the war. And in the very near future, probably within less than 20 years, we will bocome unable to hear any firsthand* message about the war. From then on, in what way can we pass our experiences, massages and wishes to the next generations*?
(1945年8月に第2次世界大戦が終結して以来、もう60年ほどの歳月が流れた。だが、もちろんこの戦争は、ある意味、ある種の人々にとっては、いまだに終わっていないと言える。なぜなら、戦争が終わってから、「たったの」60年しか経っていないとも言えるからだ。とにかく、我々は、この60年という年月に思いを馳せなければなるまい。この重要な体験を、決して忘れてはならないのである。日本は、原爆を体験した唯一の国である。我々日本人は全員、この戦争の後に生まれた者であっても、原爆という過ちを二度と繰り返してはならないと世界に向けて発信する義務がある。しかしながら、戦後60年が経過した事実も忘れてはならない。年々、この戦争を実際に体験した人間は少なくなっていっている。だから、どうやったら我々は、この体験やメッセージ、そして願いを次の世代に伝えることができるのだろうか?)


 Last summer, I saw an unforgettable TV program. Actually, it was shocking. It was a special progarm to remember the end of World War II. It came from one weriter's war ecperience and had many old soldiers'comments. Most of those soldiers were in their late eighties, unable to hold their shaking bodies without the help of their walking sticks. The program didn't hide any of the dead bodies of the soldiers. I wasn't ready for such a scean and I couldn't keep watching it, so I turned the channel to another program. I understand that such pictures can be useful. On the other hand, I thought many people would feel the same way I did. But to my surprise, a few days later, I found a letter from an old lady in the newspaper. In the letter, she said that she was impressed with the program." Thank you for showing the pictures. We will soon become unable to describe the war with words but we can tell something even without using words. We shouldn't be afraid of showing the truth." After reading this letter, I started to remember one of my high scchool experiences.
(昨夏、私は忘れられないテレビ番組を見た。正直なところ、それはショッキングな番組であった。その番組は、第2次世界大戦末期の特集番組であった。それは、ある作家の戦争体験と、多数の年老いた兵士たちの証言によって構成されていた。兵士たちはほとんど、80代の後半であり、杖の助けを借りなければ姿勢を維持できなかった。その番組は、兵士の死体を映すことをためらわなかった。私は、そのようなシーンを見る心の準備がなく、見続けることができなかったので、チャンネルを変えた。そのような映像が戦争というものを理解するためには有効であることはわかったが、一方では、多くの人々は私がしたのと同じようにチャンネルを変えるだろうなとも思った。しかしながら、私が驚いたのは、数日後、新聞にお年寄りの女性からの投書を発見したときである。その投書で、彼女は件の番組に感動したと述べていた。「あの映像を見せてくださってありがとうございます。私たちは、戦争を言葉では表現することはできませんが、言葉ではないものでは、少しは伝えることができます。私たちは、真実を直視することを恐れてはなりません」この投書を読んで、私は高校のときの出来事を思い出した。)


 It happend during my school trip to Okinawa. During my stay, my class had a chace to visit an old air-raid shelter* which was left as it was from the war. Everyone had theri own lights, and follwed the old guide into the cave*. Inside the cave, it was dark and wet. It was almost untouched from the time of the war. It was a perfect playground for city kids. We laughed at each other when someone slipped and fell. We enjoyed the echo of our voices. "Won't it be interesting if we camp here?" someone said. Yes,that sounded really nice! Then the old guide said, "OK, let's turn off our lights." After the final light went out darkness appeared. It was a total darkness. No one said anything. I mean "couldn't say" anything. "This is the war. The only thing we wished in this cave was to survive* the war. I don't want to experience it again." On our way back, no one spoke and of course no one laughed. I still remember how I felt when I saw the outside light and how I thanked God when I finally got out of the cave. I wasn't surprised when I saw some of the girls were crying. There weren't many words but we understood what that experience meant. Only at that moment, I understood why the old guide didn't talk much and answered our questions with only a few words during the tour.
(沖縄への修学旅行のときの出来事である。旅の途中、私たちのクラスは、戦時中から残っている防空壕を見学する機会を得た。みんな懐中電灯を持って、年老いたガイドについて洞窟の中に入っていった。洞窟の中は、暗くて湿っていた。その洞窟は、戦争の時からほとんど手が加えられていなかった。そこは、都会の子どもにとっては、ただの観光地であった。私たちは、誰かがすべったり転んだりしたら、お互いを見合って笑っていた。自分たちの声が響いてエコーになるのもおもしろがっていた。「ここでキャンプしたら、おもしろいんじゃない?」と誰かが言った。そう、それはとてもおもしろいアイデアのように聞こえた。そのとき、年老いたガイドが、「じゃあ、懐中電灯を消してみてください」と言った。最後の一人が照明を消した後、真っ暗闇が出現した。それは、完全な闇であった。誰もが物を言わなくなった。いや、「言えなく」なったのだ。「これが、戦争なのです。この洞窟の中で私たちが願っていたことはただ一つ、戦争に生き残ることだけでした。私は、二度とこんな体験はしたくありません」誰もしゃべる者はなく、もちろん笑う者などいなかった。私は、洞窟の外の光を見たときどう感じたか、そしてついに洞窟の外に出たときに、どんなに神様に感謝したのかを、今でもはっきりと覚えている。何人かの女の子が泣いているのをみても驚かなかった。多くは語らなかったが、私たちはその体験が意味することを理解した。そのときになってようやく、私は、なぜ年老いたガイドが旅行中に多くを語らず、私たちの質問に短い言葉でしか答えなかったのかを理解したのである。)


 Then we moved to the Himeyuri Memorial Park. Although we started to forget the cave,we still didn't talk much because we were a little afraid and nervous that we might have to listen to some stories, maybe even more shocking. Yes, the story that the old lady who survived the Himeyuri squad* told us was shocking and gave us a great image of the war. But to tell you the truth, it was boring for me and I got tired of her story. As she spoke more and more, I lost my strong impressions from the cave. I could see that she told the story so many times, on so many occasions, and she became so goog at telling it. Her story sounded so easy, like a bedside story told by a mother to a baby. Of course, some of my friends were moved by it, so I shouldn't say that her story didn't mean anything.
(それから、私たちはひめゆり記念公園に向かった。私たちは洞窟内での出来事は忘れかけていたが、それでもあまりしゃべれずにいた。なぜなら、ひめゆり記念公園でも、そうした物語、しかもおそらくはもっとショッキングなお話をきかなければならないだろうと思って、少し怖がって神経質になっていたからである。そう、ひめゆり挺身隊の生き残りのお年寄りの女性が私たちに語った戦時中の体験は、衝撃的なものであり、私たちに戦争のイメージを強く植えつけた。しかし、本当のことを言えば、それは私にとっては退屈で、彼女の話には疲れていた。彼女が話せば話すほど、洞窟内で感じた強い印象が薄れていくのだった。私には、彼女がいろんな機会に何度もその体験を話すので、非常に話し慣れているように見えた。彼女の体験談は、母親が赤ちゃんに歌う子守唄のようにやさしく聞こえた。もちろん、友人の何人かはその話に感動していたし、彼女の話が何の意味もなかったというわけではない。)


 Passing truths and experiences to the next generation is important work. But how? What is the best way to do it? Of course the clearest way is with WORDS. The power of words is great. But the problem is how we understand them. If the listener doesn't understand the ideas of the speaker, even a good story becomes just a list of words. Another problem is that if the speaker's opinion is too strong, it may give a different message. Remember the Asian Soccer Cup held in China last summer? Many Chinese booed* Team Japan. Probably most of them heard war stories from their parents and created their own ideas about Japanese. Of course we shouldn't say that the information they got from their parents was wrong, but what exactly did their parents say to them? And how?
(真実と体験を次の世代に伝えることは、重要な仕事である。しかし、それはどのような方法で行えばいいのであろうか?真実を伝える最も適切な手段は、何なのであろうか?もちろん、最もわかりやすい手段は、「言葉」を介する方法である。言葉の力は、偉大である。しかし、問題は、受け取り手がその言葉のメッセージをどのように理解するかである。聞き手が、話し手の言わんとするところを理解しなければ、すばらしいお話であっても、ただの言葉の羅列と化す。もう一つの問題は、話し手の意見が強く出すぎて、聞き手に違うメッセージを伝えてしまうことである。昨年の夏に中国で開催された、サッカーのアジア杯のときのことを覚えているであろうか?たくさんの中国人が、日本チームにブーイングを発した。おそらく、彼らのほとんどは、親の世代に戦争体験を聞かされて、日本に対する固有のイメージを持ったのであろう。もちろん、彼らが親から得た情報が間違っていると言うことはできないが、完全に正確に伝わったのであろうか?また、どのような言い方で伝えたのであろうか?)


 As I wrote, we will not be able to listen to firsthand messages about the war someday, but there are some other ways instead. Sometimes you can send the best message without words. When you become a student of Aoyama Gakuin High School, you will visit Nagasaki on your school trip. You will have a chance to listen to the stories of people who experienced the atomic bomb. What message do you think you will get at that time?
(私たちが、戦争を直接体験した人の話を聞くことができなくなる日がいつか来るであろうが、体験を伝える代替手段はいくつか存在する。場合に応じて、言葉に拠らない最も適切なメッセージを送るべきである。君たちが、青山学院高等部の生徒になったら、修学旅行で長崎に行くことになる。そこで、原爆を体験した方の体験談を拝聴する機会があるだろう。そのとき、君たちはどんなメッセージを受け取るであろうか?)



firsthand:直接の generation:世代 air-raid shelter:防空壕 cave:洞窟 survive:生き残る Himeyuri squad:ひめゆり部隊第二次世界大戦中,沖縄で女子学生によって結成された従軍部隊) boo:ブーイングをする




うん。なかなか良い文章です。ブログ界ではわりと話題になったことらしく、そのことから「いまさら取り上げたって流行遅れだし。ていうか実はネットに書いてあることのパクりだろ?」とか言うさがない人もいるでしょうけど、少なくとも俺は知らなかったので、一般人のほとんどは知りません。よってOKです。俺が世界だ。



内容の評価、批評についてはSAPIO買ってゴー宣読んでください、ということで。本文が気になる人も多かろうと思って、紹介してみました。

yumenotuduki2005-07-07






正直、若貴騒動なんて心底どうでもいいんですが、騒動に関して、僕が共感した投稿がSAPIOにあったんで、紹介。

二子山親方がが無くなり、テレビ・雑誌は連日「若貴兄弟の確執」を報道し続けている。もう「泥沼!」という感じの争いに、多くの視聴者は複雑な気持ちでいるのではないか。
ほかのスキャンダルと違って、他人の不幸を覗き見る楽しみというよりも、ひたすら淋しい気持ちが広がっている。それは、大袈裟にいえば「日本が終わっていく」というような感傷にも近い。
かつての名大関貴乃花の品格のある相撲は、子供時代の記憶ではあるが、今も印象に強い。しかし今、大相撲は、モンゴル出身・朝青龍に代表されるように、「強ければいい」ものとなった。それに対する是非論はともかく、相撲に「日本の伝統・日本のビ」を求めることがもうできなくなったことは確かだ。
そして強い父親を見習い、見事に兄弟が横綱になるという奇跡のような一家でさえダメになっていく過程をみせられ、「日本の家族」が幻想だったこともわかった。
今にして思えば、あの若貴フィーバーは、日本国民全体がみた「最後の夢」であったのかもしれない。相撲が終わり、日本は次の「日本らしさ」をどこに求めるのだろうか。



あーそうっすねぇと、素朴に共感。しかし悲しいかな、外国人力士の台頭した現在の大相撲、わりと人気がある。黒海とか朝青龍とか、なんか知らないけどキャラクターとしてそこそこ認知されてるんだよね。つまり、国技としての大相撲を毀損し、実力主義を持ち込んでナショナルな儀式的神秘性を破壊したがっているのは、ほかならぬ日本国民自身なわけで



まぁもちろん、実力主義のハングリーな外国人力士勢をすら、地道で日本的な戦い方をする国民力士がぶっ倒すってのがベストで、そこにこそ物語が生まれるんだと思うけど。



別に外国人力士が強いのはいいんだよ。少量なら相撲界に入ってくるのも悪くない。けれど、"最強"である朝青龍が、しばしば「品行が悪い」と評され、にもかかわらず礼賛されていること。ここが一番イヤね。もし朝青龍に、日本人以上に「日本人らしさ」のある振る舞いがあれば、それはお手本として持ち上げるべきでしょう。



国技にもかかわらず、ただ強いだけの人間がトップに立っていることに、なんだかなぁと感じますね。みんなそうだと思いますけど。日本人力士に意地はないのかな。




で、それはともかく、文庫版の新ゴー宣9巻が発売されました。それにあたって、9巻を再読してみた。チベット問題から著作権裁判、ユダヤ神聖視批判など、少しずつ世界にゴーマンかましはじめつつも、ナショナリズムに対する考察が深まっていく時期のお話。



この巻が出たころ僕は十代後半から二十代に差し掛かるころで、その年頃の男の子らしく、いわゆる自分探しなのか、「死とは何か」「生とは何か」とかぐだぐだ考えつつ、けっきょく「全ての価値観は相対化される」という、人間誰しもひっかかる考え方につまづいていた頃です。またあのころって、そういう虚無的な考え方をしてるほうが何故かもてましたね。大人に見えたらしい。今考えてみれば子供そのものなんですが。実際すぐにガキだということがバレて振られたわけですけど。



そんなときに、114章の

わしは個人の中にある国家を語っている


君たちの「自分語り」はどこまでいっても国家に突き当たらないのか?

というフレーズに出会って、けっこうしびれたりしました。


いや、多少なりともネットで国家とかなんとか語ってる暇人たちは、114章の「自分語りと国家語り」必読ですよ。

自分の見えない「国家語り」は不気味である

特に戦後育ちの者で自分をさらけ出さない「国家語り」にはオウムの信者にも似た不気味さを感じる

どんなに偉そうにりっぱなこと言ってても信用できない

ネットで日記なんか書いてる僕らみんなに当てはまる言葉だと思いません?なんかブログでジャーナリズム気取ってる人、多いですからねぇ。言論人ぶって国家とか社会とか天皇とか靖国とか自由とか、ぐだぐだ議論してるのを見ると、おまえらとりあえず一発抜いてからまた来いと言いたくなる・・・。


ともかく、下手にブックオフなんかで半額で買うよりは、こっちの文庫版の方が小林さんに印税も入るんで、ぜひ購入してみてください。よろしく。

最近のニュースといえば、若貴騒動か郵政民営化法案かって感じですかね。



若貴騒動は、今日あたりのスポーツ新聞なんかで、若花田さんの方が、先代の遺産相続を放棄していることが報道され、けっきょく貴花田の方の一人相撲(まさに相撲ですけど。面白くないですけどっ)だったことが明らかになったって感じなんですか?姉と話していて、そんな感じの印象に収まっています。



で、郵政民営化。まぁ小林よしのり読者ならわかっていると思いますが、主として規制緩和に反対の論調をとる小林さんは、もちろん郵政民営化についても

ついでに郵政民営化、反対!

とのことです。


でも結局のところ、僕たちって郵政民営化ってなんなのか?とか、郵政民営化はなんでしなきゃならんのか?とか、よくわかってないですよね。動機が無い。目的が無い。ただなんとなく郵政民営化っていうテーゼが小泉政権にあって、ようするに小泉政権に賛成の人は郵政民営化も賛成、反対の人は郵政民営化も反対、という感じの構図になっちゃってる。


小泉政権発足当時、彼の行う改革に対して反対の人たちのことを抵抗勢力とレッテル付けて、単純な「賛成vs反対」の問題に矮小化してしまっていましたが、郵政民営化もまたこの延長上にあるように思われます。



いや、はっきり言って僕は勉強してないですよ。新聞も読まないし。どうせ俺が知らないことは国民の大半は知るまいと決め付けて話しています。



そんな郵政民営化法案。衆院参院と二院制で審議するんですが、衆議院の方は今日行われ、

投票総数461  白票(賛成)233  青票(反対)228
よって、5票差で可決。

とのことです。参院の方は「解散」という脅し文句が利かないので、もしかしたら否決されて、そのまま廃案ということもあり得るそうですが・・・見込み薄ですね。



そもそも、「この法案に賛成しなかったら党として公認しない」とか、公明党も「支持しない」なんて言ってますよね。これが郵政民営化だからわかりにくいんですが、たとえば夫婦別姓徹底化法案」とかだったらどうですか?顰蹙ものだと思うんですけどね。なんか小泉政権だから許される」ことが多すぎやしませんか?それで、小泉政権を保守派が支持する理由って言えば、けっきょく"猫だまし"の靖国参拝しか無いんだから、政治の内実も空虚になったものです。



ともかく、郵政民営化については、「漠然と反対」という域を出ないので、いろいろ引用してごまかすことにします。とりあえず、亀井静香はとっとと本気で政権奪取しろ


http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi
さて、郵政民営化であるが、政府が預かった金は、政府が運用するのが当たり前ではないか。 民間に解放するなどというが、政府が運用を放棄して人様の金を勝手に処分することなどできないのだ。


国鉄の敷地やレールや車両は国の財産であった。だから、それらをどうするかは国が自由に決めることができた。しかし、郵貯の金は百パーセント預けた国民の金だ。人様から預かった金を、他所に勝手に移すことはできないではないか。しかも勝手に移す先が、ハイエナよりしつこい世界の主にニューヨークの「ホリエモン」の領域ではないか。郵貯の金は、国民の金で政府が勝手にハイエナの餌に解放することなどできない。


金を官僚組織で運用させてはならないというならば、全ての郵貯の金を預けた国民に返還して、そもそも政府は運用から手を引くべきである。これが本当の民営化だ。政府は、それ以上のことをする資格はない。それ以上のこととは、郵貯を「ホリエモン」の世界の餌にすることである。さらに、そこまで官僚組織を信用せず、金の運用は民営に限るというなら、税金も、民間に委託して運用してもらうべきだ。


また、GDPの六割以上の現金を国民に戻せば、乗数効果を三とみれば、千兆円を超えるくらいの総需要が我が国に生まれることになる。これは、アジアのみならず世界を救う朗報である。


繰返すが、国民は多くの銀行がある中で、民営でない郵貯に金を預けているのである。よって、預かった金は、政府の官僚組織で運用すべきである。それができないなら、国民に早く全て返さねばならない。


それにしても、政府を信用してGDPの六割を超える金を政府に預ける国民がいる国とは、何と恵まれた幸せな共同体であることか。中国や北朝鮮などでは、権力者を如何に「父のような首領様」と宣伝して逆立ちしてもこのようなことは起らない。そもそも独裁者自身が、政府を信用せずに金を外国に送って預けているではないか。


よって、この様に国民から信頼されて金を預かった政府は、その金を預かり運用するという責務を果たさねばならないのである。



振り返って見れば、戦後に我が国が大国になるに際し、この郵貯の運用はすばらしい貢献をしているのである。このときには、経済大国になるという「国策」があり、我が国官僚組織もその目的の為に邁進した。そして、バブル以降に、この国策が意識されなくなってから民営化論が出てきたに過ぎない。


また、そもそもの民営化論とは、郵貯に預けられる金を民間銀行にも回してくれという銀行業界からの「陳情」とロビー活動である。民営化論者と言われる小泉氏の後援会長は銀行の親分であったし、小泉氏への政治献金も銀行筋から入っていたのだ。よって、小泉氏の民営化論は、信念というより銀行業界の陳情とロビー活動の成果ではないかと推測される。



そこで、郵貯と国策と言う原点に戻り考えよう。我が国を取り巻く国際環境からくる我が国の国家戦略とは何か。その為に我が国は何をしなければならないか。


言うまでもなく、ミサイル防衛、海洋防衛であり、対外的にはインドからアセアンにいたるアジアの繁栄のための貢献である。後者では、マレー半島の最狭部に運河を打ちぬいてアジアの安全で効率的な海運を確保し、インドシナ半島の無限の水力資源を利用して各所に水力発電所を建設して地球温暖化を阻止しながらアジアの電力を確保するなど、やるべきことは一杯だ。また、ミサイル防衛と陸海空の国防戦力増強は急務である。普通の国際常識からすれば、大陸側の軍備増強と我が国周辺海域の情況は、我が国に、空母機動部隊数セットの創設、特殊部隊と海兵部隊数個師団の創設、さらに、戦略爆撃空軍の創設、多数の巡航ミサイルの配備、などを緊急に必要としていると考えるのが常識なのだ。



以上、例えばの議論であるが、これらの全ての国策に必要な資金は、郵貯から調達できるのである。百年前には、ロシアの朝鮮半島への進出を阻止して祖国日本をロシアから守る為に、金がなく苦労を重ねてイギリスやアメリカから資金を調達して日露戦争勝利にこぎつけたが、現在は郵貯があるのである。現在の我が国が、郵貯によって、にいかに恵まれた状況にあるか、改めて気付くのである。



要するに、郵貯民営化論の発生と繁茂は国策の喪失と相関関係にあるということに気付き、民間にはできない国家にとって最も必要な国策遂行という観点を甦らせてから、かけがえのない郵貯という国家の財産を考える必要があると言いたいのである。百年の計を持たない政治が、民営化を論じてはならない。軽佻浮薄とは、今の民営化論のことである。

西村慎吾氏のページから。以下は亀井静香勝手連のBBSより。

マスメディアではこれまでも「郵政民営化法案の扱いについてはすでに話はついている。反対派の強硬姿勢は格好だけだ。」というニュアンスの報道が多かった様に思います。昨日のNTVの朝の「ズームイン」でのよみうりテレビの辛坊氏も、そのような物言い(曰く「自民党執行部が公明党の主張を受け入れ民営化法案の採決を先送りしたのは、先送りしても採決できる目処が立ったから、という事だと思いますよ。」)をしていました。しかしながらこれらの報道は、「大手マスメディアは、全て郵政民営化賛成派」というバイアスがかかっているという事を忘れてはいけないと思います。

郵政民営化の対立については、マスコミはポイントを相当間違っている。


構造改革派は、郵便貯金と簡易保険の340兆円の資金が民間に流れることによって日本経済は成長すると言っている。しかし全体として日本は資金が余っており、民間は郵貯簡保の資金を必要としていない。


貯蓄があっても、需要がなければ経済は成長しない。貯蓄がなくて経済が成長できないなんて超高金利の国だけである。米国なんてほぼゼロの貯蓄率でも経済成長している。日本だって需要が増え、資金需要が増えれば、銀行は国債を売って貸出しに回す。また銀行には信用創造機能があるし、日本の景気が良くなれば、外国から資金はどれだけでも流れてくる。


むしろ郵政改革の対立軸はもっと文化的、宗教的と考えるべきである。公明党がなぜ郵政民営化にこだわるか考えるべきである。地方の特定郵便局の局長には地域の名士が多い。また神主も多い。村の鎮守の宮司である。日本の村の共同体は「村の鎮守」を中心に守られてきた。


しかし日本にはこのような「村の鎮守」を中心とした共同体を壊したい、日本人がどうか分らない勢力が強くなってきているのである。このように今日の郵政民営化問題は、表向きはどうであれ、もっと文化的、宗教的な闘いである。


小泉首相は話をはぐらかすため、郵便局と言えば都会の特定郵便局の話しかしない。もっとも竹中大臣は、「村の鎮守」がなくなっても「米国からミッションがやってきて教会を建ててくれますから心配いらないですよ」と言うかもしれないが。

マスコミは相変わらず、この法案が米国の要請であることを報道しませんが、反対派の議員が懸念している理由は、郵政資金を米国に流してしまうような売国法案であるということに一番腹を立てているわけです。


また、公明党郵政民営化を支持している理由は、小泉政権が続く限り政治のキャスティング・ボートを取れることが一番で、日本人全員を創価学会のコントロール下にしてしまおうということでしょう。つまり末法の世に、日蓮上人の何百年来の予言が成就できると彼らは考えているわけです。(←あまりこういう話はしたくないのですが)


もう一つは、地域の名士がパイオニアであった特定郵便局に神主が多いことから神社を大きく衰退させることができる。神社に参拝に行かせない、お守りさえ持たせない創価学会にとっては日本の伝統である神仏混合などもっての他なわけです。もう一つ彼らの念願である憲法20条改正、つまり政教分離の緩和も小泉政権ならやってくれると考えているのかも知れません。どのみち宗教的な理由と考えられますが、自民党にとっては「軒先貸して、母屋取られる」状態でしょう。

郵政民営化反対派が反対してる理由には郵政利権、特定郵便局の圧力などとほうじられています。国会で共産党などがアメリカからの圧力にたいしてふれていますが、国会中継を見ている人はまれ。


もっとニュースではっきりとアメリカからの圧力指示、についてふれてほしいものだ。いや、ふれてはいけない圧力がかかっているのかもしれない。テレビはアメリカの保険会社のCMばかりだからスポンサーの意向には逆らえないとか?

米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html
について知ってるかと何人かの知人に尋ねましたが、皆しりませんでした。みな郵政民営化には賛成でした。テレビが特定郵便局のデモを放映しているので、郵政=利権=簡保の宿赤字=民営化してNTTのようになればいい。NTTに不都合がなかったから郵便も改革が必要と思っています。


郵貯の350兆が アメリカ資本の傘下にくだるかもしれない、簡保のシェアが外資系保険会社に奪われ、日本の金が流出し、国内に廻らない可能性があるのにその危険性については マスコミが報道をしないためわかっている人はごく少数と思われます。


米国政府要望書からどんな要望がでていて アメリカの生命保険団体からも要求がでていることを国民は知らされなければなりません。



こんな感じで。どうですか。わりとアメリ陰謀論のように聞こえましたか?まぁ小林読者だったらわりとすんなり受け入れられると思いますけど。ここらへんの事情については、関岡英之氏の「拒否できない日本」を読めば一発でわかります。ようするに、ここ十数年の日本の経済政策は、ぜんぶアメリカの意向によるものだということです。